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合板市況ーマレーシア編ー

   

「型枠」とは切っても切れないベニヤ。今集めている情報を国別に分けて整理してお知らせします♪参考にして下さい。

一般論としては「多くの合板工場は原木の輸出が止まったことにより良質の原木が国内に出回っており、遅れていた契約残の消化を進めている」といったところでしょうか。欧米向けの工場が積極的に原木を買付け、自ずと高値を付ける工場に流れているようです。

そもそも旧政権の汚職を巡り林業関係の業者に調査が入ったのは周知の事実。サバ州の大手合板工場では、「林業局の目の届かぬところで(グルになって?)自社保有の伐採林区にて、税金から逃れた伐採が続けられ来たとのことで、工場内スタッフは突然の自宅待機勧告から今なおも操業は止まっているとのこと。しかしこの旧政権絡みの汚職調査も終盤らしいが、一旦止まった工場を再稼働させフル生産まで回復させるのは時間がかかりそうです。

【GSTとSST】

GST(Goods and Service Tax=物品・サービス税)とは日本でいう「消費税」に近い似たもので、各取引の段階で幅広く徴税する多層課税方式のこと、SST(Sales and Service Tax=売上税・サービス税)とは生産者のみが納税する一層課税方式のこと。現政権の公約が「GSTの撤廃であり、新政権の誕生とともに実施、SSTは9月1日より施工されている。

上昇を続ける合板価格。為替はもちろん、現地の状況が良くない、現地が強気、様々な情報が飛び交っていますが、何事も需要と供給のバランスが大切。偏った情報に振り回されないよう、引き続き情報収集を続けていきたいと思います。

 

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